森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
王子様じゃなくていい。庭師とか、門番とか、村人Aだって構わない。誰か一人の特別になれたら、それはとても幸せなことだろうと思うのだ。
ニヨニヨと物言いたげに笑い続けるリディアを無視するように、エディは目の前にあったティーカップに手を伸ばす。
良い香りがするお茶を飲もうとしたところで、不意にドアがノックされた。
「失礼します」
そう言って入ってきたのは、一人の男性だった。
金色の髪に、狼色の軍服。理知的な印象を受ける眼鏡の奥は、綺麗な青の目だ。
エディの隣で、リディアがヒュッと息を飲む音が聞こえた。
無理もない。目の前の男はエディからして見ても、文句なしの美形なのだから。
ニヨニヨと物言いたげに笑い続けるリディアを無視するように、エディは目の前にあったティーカップに手を伸ばす。
良い香りがするお茶を飲もうとしたところで、不意にドアがノックされた。
「失礼します」
そう言って入ってきたのは、一人の男性だった。
金色の髪に、狼色の軍服。理知的な印象を受ける眼鏡の奥は、綺麗な青の目だ。
エディの隣で、リディアがヒュッと息を飲む音が聞こえた。
無理もない。目の前の男はエディからして見ても、文句なしの美形なのだから。