森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「知恵熱だって、熱があったら辛いでしょ」

「そうだけど……」

「……ねぇ、エディタ。知恵熱の原因に、思い当たることがあるんでしょう? それは、僕に相談出来ないこと?」

 どうやら、ミハウにはお見通しだったようだ。

 そう。エディのストレスの原因は、夜通しの見張りではない。

 休んだところで、原因を取り除くことは出来ないのだ。

「ミハウ……」

「僕じゃ駄目ならリディアでも良いよ。それでも、言えない?」

「言えないっていうか……言っても仕方のないことなんだよ」

「仕方がないことだとしても! 一人で抱え込んでいたから、こんなことになっているんでしょ⁉︎ だからさ、ね? 話せそうなら話してよ」
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