森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「いや、なんでもないよ。それより、もう休みなよ。お喋りはもう、おしまい。エディは大丈夫って言うけどさ、夜勤は女性ホルモンが乱れやすくなるんだよ。今日はレオポルドが夜の見張りするって言っていたし、安心して寝てよね」

「……女性ホルモンってなに?」

「んー……情緒不安定になりやすくなるってこと。ほら、もう寝て寝て。知恵熱でも、熱は熱なんだから!」

 そう言って、ミハウはケットの上に毛布を重ねた。

 ポンポンと胸元を叩いてやると、エディは観念したように目を瞑る。

 彼女の目を閉じた姿を見るのは久しぶりだ。写真に撮りたくなる欲を我慢し、ミハウは部屋を出た。
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