森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 訴えるような視線を送るが、ジョージの顔面にときめいているリディアは気付かない。

 エディはこっそり、ため息を吐いた。

「ところで……そちらの方はどなたでしょうか? 今日、ご招待したのはリディアさんだけの予定でしたが」

 不審者を見るような目で、ジョージはエディを見下ろした。

 光の加減で眼鏡のレンズがギラリと光って、まるで威嚇されているようだ。

 エディは思わず、肩をぶるりと震わせた。

(まぁ、そうだよね。僕、呼ばれていないし)

 ジョージの態度は当然である。

 とはいえ、ここまで来たら作戦の実行あるのみだ。

 エディは挑戦的な笑みを浮かべると、精一杯胸を張ってこう言った。
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