森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
「はじめまして、アルストロ様。僕の名前は、エディ・ヴィリニュス。リディアの恋人で──」

 その瞬間、大使館の窓ガラスが派手な音を立てて割れた。

「すぅぅぅぅ⁉︎」

 叫びながらも反射的にリディアに伸ばした手が、空を切る。

 バランスを崩して倒れそうになるエディの背後で、リディアが小さな悲鳴を上げた。

「リディアは俺のものだ! 残念だが、彼女のことは諦めてもらおう!」

 慌てて振り返った先には、ジョージが霞むくらいの超美形な青年が、リディアをお姫様抱っこして立っていた。
< 26 / 390 >

この作品をシェア

pagetop