森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
昔、ミハウから借りた本に耳を切り落とす拷問が書かれていたのを思い出したからだ。
「取れたりはしない。作り変えられるだけだ。元獣人たちが言うには、魔素が体を覆うらしい。どういう原理かは分からないそうだ。痛みは……獣人になった時ほどはないと言っていた」
「そうなんだ。やっぱりちょっとは痛いんだね」
「だが、そんな痛みなど些細なものだ。得難いものが手に入るためならば、それくらいどうということはない」
そう言って愛しげに笑いかけてくるものだから、エディの胸がキュウッと締め付けられる。
せっかく熱が引いていた頰に、また熱が戻ってきた。
「ロキース」
「なんだ?」
「痛かったね、頑張ったね」
「取れたりはしない。作り変えられるだけだ。元獣人たちが言うには、魔素が体を覆うらしい。どういう原理かは分からないそうだ。痛みは……獣人になった時ほどはないと言っていた」
「そうなんだ。やっぱりちょっとは痛いんだね」
「だが、そんな痛みなど些細なものだ。得難いものが手に入るためならば、それくらいどうということはない」
そう言って愛しげに笑いかけてくるものだから、エディの胸がキュウッと締め付けられる。
せっかく熱が引いていた頰に、また熱が戻ってきた。
「ロキース」
「なんだ?」
「痛かったね、頑張ったね」