森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される

「……んあ?」

 目を覚ますと、そこは知らない部屋だった。

 最初に目に入ったのは、天井だ。木をくり抜いたようなおかしな天井である。

 モゾモゾと体を横にすると、次に目に入ったのはカーテンだった。緑色をしたカーテンには、見覚えがある。

「もしかして……ロキースの家?」

 まだ上がったことがない、二階の寝室。

 階段と部屋と遮るカーテンが、確かこんな色をしていなかったか。

 そこまで思い至って、エディは自分がどこで眠ってしまったのか思い出した。

(は、恥ずかしいぃぃ)

 まずい。まずすぎだろう。
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