森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 間を置けば、また同じことの繰り返しだ。

 それだけはないようにしなくてはと思うのだが、また襲われたらどうしようと気恥ずかしさがあるのもまた事実。

(嫌というわけじゃあ、ないのだけれど……でも、いくらなんでも早過ぎるよ。気持ちを自覚して、これから少しずつ距離を詰めていけたらいいなって思っているところなんだから)

 一足飛びに関係を進められても、困る。

 ロキースはロキースで大変かもしれないが、エディだって大変なのだ。

(ロキースが焦る気持ちも分からなくもない。だって僕は今まで、ロキースに対して酷い態度を取っていたのだもの。その結果、暴走してあの行動になったのなら、それは僕のせい。だからこそ僕は、今度こそゆっくりじっくり事を進めたい)

 エディの脳裏に、昨日のロキースの顔が浮かぶ。
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