森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
ルタの目は、何かに取り憑かれたように血走っている。
こんな彼女は見たことがなくて、エディは逃げ腰になりながら問いかけた。
「あの、ルタ?」
「なぁに、エディ」
「なんだか様子がおかしくない?」
「そうかしら? でも、そうかもしれない。だって私、嬉しくて仕方がないの。ずっとずっと、獣人との恋に憧れていたから」
「でも、ねえさんは兄さんと結婚して……」
「そうよ。お父様がそうしろって言うから。でもね、もしかしたらチャンスがあるかもしれないと思っていたの。だって、トルトルニアは魔の森と隣接しているし、ヴィリニュスの鍵は紛失していて魔の森には出入り自由! 私、いつも思っていたわ。いつか魔の森から、私だけの王子様がやって来て、ここから連れ去ってくれるのではないかって!」
こんな彼女は見たことがなくて、エディは逃げ腰になりながら問いかけた。
「あの、ルタ?」
「なぁに、エディ」
「なんだか様子がおかしくない?」
「そうかしら? でも、そうかもしれない。だって私、嬉しくて仕方がないの。ずっとずっと、獣人との恋に憧れていたから」
「でも、ねえさんは兄さんと結婚して……」
「そうよ。お父様がそうしろって言うから。でもね、もしかしたらチャンスがあるかもしれないと思っていたの。だって、トルトルニアは魔の森と隣接しているし、ヴィリニュスの鍵は紛失していて魔の森には出入り自由! 私、いつも思っていたわ。いつか魔の森から、私だけの王子様がやって来て、ここから連れ去ってくれるのではないかって!」