森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
ロキースの隣にルタを思い浮かべた時だって、結局は苦い気持ちになっただけだった。
思えば、その時から予兆はあったのだ。エディがロキースに恋をする、そんな予兆が。
(ロキースは渡さない。誰にも!)
たとえ相手が才色兼備の、【お嫁さんにしたいトルトルニアの女性】ナンバーワンでも、譲れないものは譲れない。
一瞬へこたれそうになったエディだったが、ロキースへの気持ちを糧に立ち上がった。
「ねえさん。リディアの相手と僕の相手を知って、どうするつもりなの?」
「そんなの、決まっているわ。リディアは美形が好きだし、きっと上手くいく。だけどねぇ、エディ。あなたは、お祖母様が見つかるまで男の子でいるのでしょう? だから、私が身代わりになってあげる。私は家柄も容姿も、教養も、何もかもあなたより優れているわ。紹介さえしてくれたら、あとは私がなんとかしてあげる。だから、ね? あなたに恋をした相手、私にちょうだいな」
思えば、その時から予兆はあったのだ。エディがロキースに恋をする、そんな予兆が。
(ロキースは渡さない。誰にも!)
たとえ相手が才色兼備の、【お嫁さんにしたいトルトルニアの女性】ナンバーワンでも、譲れないものは譲れない。
一瞬へこたれそうになったエディだったが、ロキースへの気持ちを糧に立ち上がった。
「ねえさん。リディアの相手と僕の相手を知って、どうするつもりなの?」
「そんなの、決まっているわ。リディアは美形が好きだし、きっと上手くいく。だけどねぇ、エディ。あなたは、お祖母様が見つかるまで男の子でいるのでしょう? だから、私が身代わりになってあげる。私は家柄も容姿も、教養も、何もかもあなたより優れているわ。紹介さえしてくれたら、あとは私がなんとかしてあげる。だから、ね? あなたに恋をした相手、私にちょうだいな」