森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 お茶を一杯だけ。

 それくらいの時間なら、過保護な彼女の弟(ミハウ)も、許してくれるはずだ。たぶん。

 立ち上がり、キッチンへ向かうロキースに、エディはやはり何か言いたげな視線を向けてくる。

 そういうわけでもないな、とロキースは思った。

 何か言いたいというより、ロキースから何かを言ってくれるのを待っているような気配がする。

 明日について、説明し忘れたことがあるのか。

 それとも、泣きながら訴えてきたエディの言葉を、何か間違えているとか。

 いろいろ考えるが、思い当たるものがない。
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