森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
5
エディの災難は、終わったかのように思えた。
だが、そうはいかなかったようだ。
ロスティの大使館で対面した獣人のルーシスがリディアを離そうとしなかったので、ジョージの提案でルーシスが二人をトルトルニアまで送ることになった。
「リディア。君はなんて可愛らしいのだろう。その可憐な顔で、俺に笑いかけてはもらえないだろうか?」
「ルーシスさん……」
リディアの手を握り懇願するルーシスを、エディは引き気味で見ていた。
トルトルニアでは、自分の気持ちを素直に話すことはあまりない。特に男性は、言葉よりも態度で示すものだと言われている。
だから、歯が浮くような甘ったるい言葉は、耳慣れないのだ。
だが、そうはいかなかったようだ。
ロスティの大使館で対面した獣人のルーシスがリディアを離そうとしなかったので、ジョージの提案でルーシスが二人をトルトルニアまで送ることになった。
「リディア。君はなんて可愛らしいのだろう。その可憐な顔で、俺に笑いかけてはもらえないだろうか?」
「ルーシスさん……」
リディアの手を握り懇願するルーシスを、エディは引き気味で見ていた。
トルトルニアでは、自分の気持ちを素直に話すことはあまりない。特に男性は、言葉よりも態度で示すものだと言われている。
だから、歯が浮くような甘ったるい言葉は、耳慣れないのだ。