森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
『これで良いか?』
「ええ、ありがとう。それから……一つだけ、注意して欲しいの。マルゴーリスという人が来ても、決して鍵を渡してはいけない。渡して良いのは、ミハウという少年と、エディタという少女だけよ」
『承知した』
ヴィリカスが深々と頷くと、エマは安堵の表情を浮かべた。
それから彼女は、眠るように瞼を下ろしていく。
エマの唇から、最期の息が漏れ出る。
彼女の手から、矢と弓が零れ落ちた。
それが、エマの最期だった。
「ええ、ありがとう。それから……一つだけ、注意して欲しいの。マルゴーリスという人が来ても、決して鍵を渡してはいけない。渡して良いのは、ミハウという少年と、エディタという少女だけよ」
『承知した』
ヴィリカスが深々と頷くと、エマは安堵の表情を浮かべた。
それから彼女は、眠るように瞼を下ろしていく。
エマの唇から、最期の息が漏れ出る。
彼女の手から、矢と弓が零れ落ちた。
それが、エマの最期だった。