森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 ルーシスは、エディたちが大騒ぎをしていた間にもリディアとの愛を順調に育てていたらしく、気付けば獣人から人へと変わっていた。

 ただの美男子となった彼は、リディアの家族にも温かく受け入れられたようだ。

 お節介で優しい、姉のような存在だったリディアと別れるのは、寂しい。

 エディが望めば、ロスティはきっと手を貸してくれるだろう。

 森守の仕事についても、何らかの手助けをしてくれるかもしれない。

 けれど、エディはまだここを離れる決心がつかないでいた。

 実のところ、ミハウの先祖返りとしての力が安定すれば、ロキースが魔の森に住み続ける必要はなくなる。

 ミハウは現在、ジョージをはじめとする魔獣保護団体と元獣人たちの協力もと、力を安定させる修行をしているのだ。

 この修行が終わるまでは行けないと、エディは思っていた。
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