森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
 彼の視線に、熊の獣人は慌ててペコペコと頭を下げる。

 基本的に、熊の獣人は穏やかなのである。

 力が強すぎるだけで、根は優しい。

 但し、例外はあるのだけれど。

「しかし、その代わりと言ってはなんですが、あなたにご紹介したい人がいます」

「……はい?」

(眼鏡が光ったような気がしたけれど、気のせいかな……?)

 エディは、ジョージの言葉に首を傾げた。

 そうすると、そうでなくとも幼い顔立ちのせいで余計に子供っぽくなる。

 ジョージは、少し心配になった。

 十五歳には見えない幼さを持つ彼女が、果たしてこの話を受け入れることが出来るのだろうか、と。
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