森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
(だって、僕は女だから)

 エディは、忘れてしまったのだろうか。

 魔獣は、恋した相手の好みに合わせた容姿をとる。

 それは、性別も含まれるのだ。

 魔獣は、エディが女であろうと男であろうと気にしない。

 求めるのはただ一つ。

 恋した相手を幸せにしたい。出来れば、自分の力で。

 ただ、それだけなのである。

 魔獣の恋は、盲目的なのだ。

 エディの質問に、「さぁ、どうなのでしょう?」とジョージは言った。

 その視線は、背後の熊の獣人へと向けられている。
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