森守の令嬢はもふもふ大型獣人に執愛される
唇を引き結んで凝視してくるエディの顔を、ロキースは覗き込んだ。
再び接近してきた端正な顔に、エディは「わあぁぁ!」と悲鳴を上げ、後ろに逃げる。
追いかけようと立ち上がりかけたロキースを制止するように、彼女は手を前に突き出してストップをかけた。
「ちょ、ち、近くない?」
「そうか?」
「お付き合いする前の男女には、適正な距離っていうものがあるだろうっ⁈」
「そうなのか? エディと会えたから、つい嬉しくてそばに寄ってしまった。すまない」
まん丸の熊耳が、ペショリと伏せられている。
なんだか、エディの方がロキースをいじめているようだ。実際には、彼女の方がいろいろと切羽詰まった状況になっているのだが。
再び接近してきた端正な顔に、エディは「わあぁぁ!」と悲鳴を上げ、後ろに逃げる。
追いかけようと立ち上がりかけたロキースを制止するように、彼女は手を前に突き出してストップをかけた。
「ちょ、ち、近くない?」
「そうか?」
「お付き合いする前の男女には、適正な距離っていうものがあるだろうっ⁈」
「そうなのか? エディと会えたから、つい嬉しくてそばに寄ってしまった。すまない」
まん丸の熊耳が、ペショリと伏せられている。
なんだか、エディの方がロキースをいじめているようだ。実際には、彼女の方がいろいろと切羽詰まった状況になっているのだが。