殺戮学園
「何なの、徹。

また私たちの夢を壊しにきたの?

空手バカにアイドルの良さはわからないよね。

格闘技とか暑苦しいし」


「うっせぇな。

オレの部活をバカにすんなよ」


「その言葉、そっくりそのまま返してあげる。

私たちの夢をバカにしないで。

滝本君の良さも知らないくせに」


「バッカじゃねぇの?

アイドルに恋なんてしてるから、いつまでたってもモテないんだよ」


「大きなお世話!

私がモテなくて迷惑かけた?」


「別に。

ただ心配してやっただけだよ」


徹はそう言って素っ気なく理恵に背中を向けると、自分の席へと戻っていった。


理恵はそんな徹の背中を不機嫌そうにらんでいた。
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