殺戮学園
「そろそろホームルームの時間だね。

私、自分の席に戻るわ」


理恵がそう言って、真美の席を離れようとしたとき、校舎の三階の廊下で、たくさんの生徒の悲鳴が聞こえてきた。


「ぎゃああああ!」


「いやああああ! 助けて!」


「何だよ、こいつら!

本当に何なんだよ!」


理恵と真美はその声に耳を傾け、夢野学園の校舎の三階で何かが起きていることを感じていた。


二人の耳に届く悲鳴は、まるで死の危険に瀕している瞬間のような緊迫感を孕んでいる。


でも、いつも平和な夢野学園で、死の危険に瀕する何かが起こり得るのか?


その死の危険とさっきの校内放送は関係があるのか?


理恵と真美の二人から笑顔が消えて、二人は不安な気持ちで互いの顔を見つめていた。
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