殺戮学園
「さ~ん、に~、い~ち」


小又兄のカウントダウンは進んでいくが、陽子の口から答えは出ない。


そして無情にも小又兄の口からその言葉が発せられた。


「ぜ~ろ!

グヘッ、グヘッ、グヘヘヘッ。

残念でした~。

クイズ不正解!」


小又兄は陽子が命をかけたクイズに失敗したことをよろこび、大ハンマーを陽子の頭上に振り上げた。


その瞬間、校舎の三階の廊下で、絶望の空気が漂い出す。


そして小又兄が陽子の頭上で振り上げた大ハンマーは、陽子の頭へと勢いよく振り下ろされた。


ぐちゃ!


陽子の頭に小又兄が振り下ろした大ハンマーのヘッドが直撃し、陽子の頭蓋骨は粉々に砕けて陥没した。


理恵と真美は、心臓が止まるような衝撃の中で、その最悪の現実をゾッとしながら見つめていた。


「ウソでしょ……。

こんなことって、あっていいの?」


「陽子が……、陽子が死んじゃった……。

あんな悪魔みたいな奴らに、陽子が殺された!」


真美の目からは涙が溢れ、その涙は止まらなかった。


悲しい、苦しい、つらい、取り消したい……。


いろんな感情が真美の心の中で渦巻き、真美は小又兄弟を憎んでいた。


あの兄弟は人の心を持たない悪魔だ。


許されざる悪魔だ!
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