殺戮学園
「口程にもねぇ。

弱すぎるぜ!」


悟は小又弟にそう言って、小又弟を見下ろしていた。


こんなヤツに夢野学園の生徒が何人も殺されたかと思うと、本当に腹が立つ。


この兄弟は絶対に許さない。


死ぬまでボコボコに殴ってやる!


「おい、ブタヤロー!

次はお前だ!」


悟はそう言って、小又兄をにらみ、指差した。


すると、普通なら怯みそうなこの場面で、小又兄はヘラヘラと不気味に笑っていた。


その余裕がどこから来るのか、悟にはわからなかった。


ただ小又兄の余裕の表情に心から苛立っていた。
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