殺戮学園
(ウソだろ?

こいつ、不死身かよ。

オレのパンチが効かないのかよ)


悟は、痩せこけて死神のような顔をしている小又弟をまるでゾンビでも見ているかのような気持ちで、まじまじと見つめていた。


「君のパンチは少しだけ痛かった。

だから、仕返ししないとね。

たっぷりと」


小又弟はニヤリと笑い、大きめのナイフを顔の前で構えていた。


万が一、あのナイフで刺されたならば、自分も無事ではいられない。


そう思うと、悟の顔から余裕が消えた。


これは殺すか殺されるかの真剣勝負だ。


だから絶対に負けられない。


悟はそう思うと、ズボンのポケットからバタフライナイフを取り出し、その刃先を小又弟に向けた。


(ためらわずに、あいつを刺せ!)


悟はバタフライナイフを強く握りしめ、自分にそう言い聞かせた。
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