殺戮学園
「兄ちゃん、僕たち10年間も呪いが発動するのを待っていたんだよね。

すごくすごく長かったよね」


そう言って、不気味に笑っているのは、やせっぽちのチビだ。


身長は約150センチほど、子豚とさほど変わらない。


だけどやせっぽちは子豚と違って、顔色が悪く、人相も悪い。


まるでこのやせっぽちは、もうすぐ死期を迎える病人のようにも見えてしまう。


そんなやせっぽちの雰囲気は死神に似ていた。


そしてそんな死神のような生徒は右手にナイフを持っていた。


「あなたたちは誰?

夢野学園の生徒じゃないよね?

部外者はこの学園から出ていって!」


香織が恐怖にかられながらそう言うと、子豚と死神の二人がギロリと香織をにらんでいた。
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