【完】桜色の君を抱きしめたい
「俺、なんて事をしてしまったんだ...。これでもう、佐伯さんの目には俺が映ることはないかもしれないな...」

凪はその場に体育座りをし、下を向いて静かに涙を流した。



ドン

「うわっ...!佐伯!?お前また...」

「ごめんなさい...!」

夢花は上を向かずにただ下を向いて走り去った。

「おい!...アイツ、泣いていた?何かあったのか?図書室がある方向から来たから兄貴に聞いてみるか」
< 114 / 208 >

この作品をシェア

pagetop