【完】桜色の君を抱きしめたい
夢花と夏芽
「貴斗すまない。こんな事頼んでしまって...」
「しょうがないだろ?兄貴からだと、佐伯は電話に出にくいだろうからな」
先日の事を謝罪する為に貴斗は凪の代わりに連絡して公園で待ち合わせていた。
「横田凪、覚悟ー!」
凪を呼ぶ声の主は夢花の友達の夏芽。横田兄弟に走って突撃して来た。
「あれって、佐伯の友達の...」
「志村夏芽さん!?」
「なっちゃんストップです...!」
キキーッ!
「グルルルル」
犬みたいに横田兄弟を威嚇する夏芽。驚いた横田兄弟はその場で放心状態になった。
「貴斗、お前の気持ちがよく分かったよ...」
「分かってくれて何よりだ...。てか何でいるんだ!?」