【完】桜色の君を抱きしめたい

「ここに来る途中会ったんです...」

「事情を聞いて、夢花を泣かせたって聞いて今度こそと思って来たんだけど夢花に止められて動けないのよね」

「佐伯さん。今日は来てくれてありがとう...」

「ちょ...。なに、話進めているんですか！？」

凪は夏芽の話を聞かず、話を進めた。

「佐伯さん...ごめんなさい。俺、君に酷い事をした」

「顔を上げてください。凪先輩...」

「もっと君の気持ちを考えて行動すれば良かったって、とても後悔してる。もし、許されるのであれば...」

「私、別に怒ってませんよ？確かにあの時は怖くてたまりませんでしたけど...怒ると言うよりショックだったの方が正しいですね」

「それでも君を傷つけたのには変わらない。今一度、謝るよ。本当にごめんなさい...」