【完】桜色の君を抱きしめたい
私が夢花と出会ったのはその半年後。私は夢花が通っていた幼稚園に転入して出会った。初めは話しかけたらすぐに泣いて園内の隅に隠れてた。私はそんな夢花をほっとけなくなって探していると、男の子達に恐怖症の事でからかわれている夢花を見つけて助けた。それか夢花は私に心を開いて接してくれた。目を合わせて話せるようになったのは小学二年生の頃だった。それから中学生まで一緒に居た。

「高校からは別々になったけど、私にとって、夢花は私の大切な親友なんです。だから、夢花をこれからもよろしくお願いします...」

深く頭を下げた夏芽。二人には夏芽が夢花の事を本当に大切にしているのがよく伝わった。

「志村さんの気持ち、よく伝わったよ」

「約束する。佐伯を悲しませる事ないように俺達も努力する」

「俺達は佐伯さんを大切にするよ。例え、どちらかが選ばれても...」

「ありがとうございます」

「お待たせしました。ミルクティーと季節のアイスクリームにコーヒー、アイスカフェラテでございます」
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