【完】桜色の君を抱きしめたい
「懐かしいです。昔、なっちゃんと一緒に公園に来て、いつもブランコを漕いでいました」

「俺もよく、兄貴と公園に来てサッカーやったり、鬼ごっこにかくれんぼ。友達とはゲーム機持ってきて対戦。色々やったな」

キィーキィー

夢花はブランコを漕ぎ始めた。

「こうやって漕いで、ジャンプして着地とかやりませんでしたか?」

「やったな!初めてやった時、バランス崩して転んで兄貴に笑われたっけな」

「今もやれるのかな?挑戦してみます!」

「おい、良しとけ。ケガするぞ...!」

「大丈夫ですよ。それ...!わっ!」

夢花はバランスを崩して転びそうになった。

「危ない...!!」

ドサッ!

「うぅ...。貴斗先輩!?」

夢花を受け止めた貴斗は夢花の下敷きになっていた。

「お前なぁ〜ちょっとは危機感持てよ...。またケガするところだったんだぞ?」

「ごめんなさい...。貴斗先輩ありがとうございます。すぐ避けますね」

グイ
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