【完】桜色の君を抱きしめたい
本を購入し、フリーマーケットを後にした二人。途中、会場の近くにあるベンチで休む事にした。

「佐伯さんはお茶でよかった?」

凪はペットボトルのお茶を手渡した。

「はい。いただきます」

夢花はお茶を一口飲み、キャップを閉めて膝に置いた。

「凪先輩、本買えて良かったですね」

「うん。佐伯さんも無事に買えたし。もう少ししたら他のも見に行こうか」

「お小遣いも余裕が出来たので沢山買い物しましょう」

「そんなに張り切っていると破産するよ?あれ?佐伯さん、膝どうしたの?」

「これは昨日、ブランコから落ちた時の傷かと思います」
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