【完】桜色の君を抱きしめたい
「嫉妬?」
「佐伯さんが貴斗と一緒にいて、佐伯さんに触れられて。俺はまたいつ嫌われるか分からない気持ちと戦っているのに貴斗はなんの躊躇なく出来て」
「違います。貴斗先輩が触れたのは私がブランコから落ちて...」
「それでも羨ましいと思ったし、嫉妬もした。俺はアイツの兄貴なのに俺の方が弱い。何をしても負けている気がする。佐伯さんの事が好きな事も...」
「凪先輩は弱くなんかないです。何も負けてない。最初に私の恐怖症と向き合ってくれたのは凪先輩です。私はそんな凪先輩の事、とても優しい方なんだって思いました。それからも、私が困っていたら必ず助けてくれて。そんな優しい自分を簡単に否定しないで下さい!」
夢花は泣きそうになりながら凪先輩目を合わせて一生懸命話した。
「佐伯さん...」
「佐伯さんが貴斗と一緒にいて、佐伯さんに触れられて。俺はまたいつ嫌われるか分からない気持ちと戦っているのに貴斗はなんの躊躇なく出来て」
「違います。貴斗先輩が触れたのは私がブランコから落ちて...」
「それでも羨ましいと思ったし、嫉妬もした。俺はアイツの兄貴なのに俺の方が弱い。何をしても負けている気がする。佐伯さんの事が好きな事も...」
「凪先輩は弱くなんかないです。何も負けてない。最初に私の恐怖症と向き合ってくれたのは凪先輩です。私はそんな凪先輩の事、とても優しい方なんだって思いました。それからも、私が困っていたら必ず助けてくれて。そんな優しい自分を簡単に否定しないで下さい!」
夢花は泣きそうになりながら凪先輩目を合わせて一生懸命話した。
「佐伯さん...」