【完】桜色の君を抱きしめたい
「どれどれ〜?」

なんで凪先輩まで触る流れなんですか!?私のほっぺが伸びきってしまいます。

「凪先輩まで止めてください!」

「ほんとだ。お餅みたいだね」

凪は優しくほっぺを触り、横から貴斗がまた夢花のほっぺを指で突っつき始めた。

「だろ?」

「そんなに二人してプニプニしないで下さい!」

「ごめんごめん」

「悪かったって。でもこれはクセになるな」

「だな」

「もう!いい加減にしてください!」

怒った夢花のほっぺは焼いたお餅みたいに膨れ上がった。

「そんなに膨れると破裂するよ」

「はは。そうだ。お詫びに演劇の練習付き合うよ。それで勘弁してくれ。な?」
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