【完】桜色の君を抱きしめたい
「それなら...。でもいいんですか?」

「ああ。それに、俺達なら練習しやすいだろ?」

「そうですけど...」

それでもまだ遠慮がちの夢花。

「俺も協力するよ。貴斗だけじゃ、満足に指導も出来ないだろ?」

「そんな事ねーよ!」

「お前はあまり本を読まないから人の気持ちなんて分からないだろ?」

「本は関係ないだろ!?とにかく明日の朝から練習するからな。覚悟しておけよ!」

「は、はい!」

貴斗の大声にびっくりして夢花は思わず敬礼のポーズをした。
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