【完】桜色の君を抱きしめたい
昼間はクラスで練習。朝と同じでソロパートはスラスラと台詞が言えた。

「森の奥から泣き声が聞こえる」

夢花の台詞を言い終えて、リリー役の子が入ってきた。

「どうしたの?」

ツバキはリリーに問いかけた。

「誰?」

リリーはツバキの方を見た。

「ぼく、ぼっぼ!ほくは...イタッ!舌噛んじゃった」

「佐伯さん大丈夫?」

「なんとひゃ。もう一度お願いします」

しかし、全体練習になった途端夢花は台詞を噛み続けた。その日の全体練習は終了し、各自ソロで練習を行う事になった。

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