【完】桜色の君を抱きしめたい
撮影大会は十五分程で終わり、貴斗は図書室に向かった。

ガラガラ

「佐伯ー遅れて悪い。クラスの奴らに写真撮られまくってさ。...って誰もいねーし」

貴斗は休憩室に荷物を置きに行った。

「なんだ、こんな所にいたのか。佐伯」

夢花は座りながら寝ていた。

寝てるのか。台本があるって事はさっきまで練習してたんだな。にしても何だ?この服。

貴斗はテーブルの上に置いてあった夢花の衣装を手に取った。

うさぎの耳が付いている。これ、本番で着る衣装なのか?

「ん〜?」

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