【完】桜色の君を抱きしめたい
「佐伯、起きたか?」

・・・。

まだ寝てるのか。うわっ!危ねー!

夢花は横に倒れそうになったが貴斗が素早く横に座り、肩で受け止めた。

セーフ...。ったく、気持ち良さそうに寝やがって。そういえば最初に会った時も図書室で寝てたな。寝る子は育つって言うけどこいつは小さいままだな。まぁ、それが可愛いんだけどな・・・って、俺、何変なこと考えてんだ。

「貴斗先輩...」

「ん?何だ寝言か」

「貴斗先輩、すき...」

・・・!

なっ!?こいつ今、なんて言ったんだ?

「貴斗先輩、すき焼き美味しいですね...むにゃむにゃ.....」
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