【完】桜色の君を抱きしめたい
「すき焼き...プッ、くふふふふ」

なんですき焼きなんだよ。面白いにも程があるぞ。

貴斗は夢花を自分の方に寄せて呟いた。

「開校祭が終わったら食べに行こうな夢花。ふぁ〜...俺も眠くなってきた.....」


その数分後、用事を済ませた凪が帰ってきた。

「佐伯さんお待たせ。...あれ?貴斗も来てたんだ。しかも二人揃って寝てるし...」

凪は貴斗を起こそうと頬をつねった。

「イッテ!何すんだよ!?」

「一人だけ羨ましい事してるからだ。ほら、帰るから佐伯さん起こして」

「だからってつねる事ないだろ。おい、佐伯。起きろ。帰るぞ」

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