【完】桜色の君を抱きしめたい
一ヶ月後、私は学校に行きました。やっぱり、このままじゃいけないと思い、行く事を決めました。そして皆さんに私の事を話します。話せば分かってくれる人も今かもしれません。それを信じて、一日でも早く皆と馴染みたいです。このままじゃ、私は成長出来ません...!

ガラガラ

「お、おはようございます...!」

まずは挨拶からです。これくらいは出来るようにならなければなりません。

席替えしたんでしょうか?皆の席の場所が違います。私の席は...あそこですね。掲示板に印があって良かったです。

あれ?私の席がありません。印の場所はここなのに...。

「あれ〜?小学生が紛れているよー」

「ホントだ。ダメだよ。ここは小学校じゃなくて高校だよ。高校生じゃないと入れないんだよ」

クラスの女子達が変です。私の事、忘れたんでしょうか?

「あ、あの。私、佐伯です。佐伯夢花です...」
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