【完】桜色の君を抱きしめたい
「はい、ハサミ」

「サンキュー。さぁ、髪を綺麗にしましょうね?」

嫌です...!誰か助けて。凪先輩。貴斗先輩...!

「助けてー!!」

夢花が出した必死な叫びは廊下中に響き渡った。

「黙れ!ちょっと抑えて」

「うん」

「凪先輩!貴斗先輩!」

ヂョキン...!

嘘...。

夢花の髪は肩まで切られた。切られた髪は床に広がった。

「次は反対側ね?」

「大人しくしててね?」

ガシッ!

「何!?・・・!」

「大人しくするのはお前達の方だ」

「もう先生呼んだから。その手、離して?」

「凪先輩...」

「貴斗先輩...」



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