【完】桜色の君を抱きしめたい
「先輩...!」
来てくれました。私の声が届いてました。
「なんでまだ離さないのかな?」
「こ、これはその...」
「違うんです!長くて邪魔だから切って欲しいって言われて」
「じゃあなんで佐伯は泣いているんだ?」
「それは...」
「「離せ」」
女子達が離してくれてようやく解放されました。
「あ、あの。聞いて下さい。皆さんも...!」
ここで話しましょう。今のタイミングで言わないとこの二人に話せる事は無くなってしまいます。
「察している方をいると思いますが、私は人の目を見て話せません。幼い頃、幼稚園の発表会の劇で親御さん達が私に注目しているのを恐怖に感じて、それから人の目を見て話すのが怖くなりました。それと同時に、触れられるのも怖くなりました。凪先輩と貴斗先輩はそんな私の事情を理解してくださり、治そうと協力してくれました。皆さんが噂しているお話しはその時の事です。皆さんには、慣れてから伝えようとしてました。ごめんなさい。今まで、素っ気ない態度を取ってしまって本当にごめんなさい。少しずつではありますが、皆さんと目を合わせて話せるように日々、頑張っていきます。どうか、理解をお願いします...!」
来てくれました。私の声が届いてました。
「なんでまだ離さないのかな?」
「こ、これはその...」
「違うんです!長くて邪魔だから切って欲しいって言われて」
「じゃあなんで佐伯は泣いているんだ?」
「それは...」
「「離せ」」
女子達が離してくれてようやく解放されました。
「あ、あの。聞いて下さい。皆さんも...!」
ここで話しましょう。今のタイミングで言わないとこの二人に話せる事は無くなってしまいます。
「察している方をいると思いますが、私は人の目を見て話せません。幼い頃、幼稚園の発表会の劇で親御さん達が私に注目しているのを恐怖に感じて、それから人の目を見て話すのが怖くなりました。それと同時に、触れられるのも怖くなりました。凪先輩と貴斗先輩はそんな私の事情を理解してくださり、治そうと協力してくれました。皆さんが噂しているお話しはその時の事です。皆さんには、慣れてから伝えようとしてました。ごめんなさい。今まで、素っ気ない態度を取ってしまって本当にごめんなさい。少しずつではありますが、皆さんと目を合わせて話せるように日々、頑張っていきます。どうか、理解をお願いします...!」