【完】桜色の君を抱きしめたい
「今日はまだしてなくてもいつもするじゃないですか!?凪先輩は変態さんです....!」

「悪かったって。それよりさ、返事。聞かせてくれないかな?」

返事...!私、今までそんな事考えた事ないし、私の中で凪先輩も貴斗先輩も大切な方です。けど、恋愛の好きかどうかは分かりません。

「ごめんなさい...。私、まだ好きという事を理解してなくて。凪先輩の気持ちは嬉しいです。けど、私はまだ凪先輩の事、あまりよく知りません。知ってからでも遅くないと思います。だからもう少し、時間を下さい....」

「それが今の君の気持ちなんだね」

「...はい。でも、凪先輩の事、嫌いになった訳じゃありません。それだけは分かってください」

「分かってるよ。俺、振られた訳じゃないって事も分かったし。俺にもまだチャンスがあるんだね。それだけ知れて良かったよ。佐伯さん、俺は諦めないからね」

「はい。凪先輩、気持ちを伝えてくれてありがとうございます」


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