【完】桜色の君を抱きしめたい
「夢花心配してたよ。なんかセクハラする先輩が居るとか、一ヶ月学校に行けなかったって聞いてたから」

「心配させてごめんなさい。でももう、大丈夫です!私はこの通り元気モリモリです!」

「夢花〜!」

ギュ〜

なっちゃん、相変わらず力が強いです...!流石有名なスポーツ校に行っただけあります。

「な、なっちゃん、苦しいです...!」

「あ、ごめんごめん。ねぇ、夢花の学校どう?カッコイイ人いる?」

「カッコイイ人ですか?」

はっ....!私の中のカッコイイ人は横田先輩と貴斗先輩みたいです。すぐに頭に浮かびました。

「へぇ〜いるんだ。会ってみたいな。ねぇねぇ今度会わせてよ!」

「えっ!?」

「お願い!私が行っているところ、男子は全然ダメで、先生もイケメンはいるんだけど彼女がいたり、変な人がいたりして全然満たされないの。だから、お願い....!今度桜餅奢るから」

桜餅....!買収は良くありませんが、桜餅が食べられるならくぅ....話だけはしてみましょう。

「分かりました。明日お二人に聞いて見ます」

「二人もいるんだ。夢花やるー!」
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