【完】桜色の君を抱きしめたい
ガラガラ
「おーい兄貴」
「うるさいぞ貴斗」
「おはようございます凪先輩」
「佐伯さん。おはよう」
「おはようございます」
「かなり俺と態度違うな....」
あはは....。やっぱり兄弟だから遠慮は無いんですね。
「それで、何か用?」
「あの実は、お二人にお願いがあって...。私のお友達に会って欲しいんです」
「友達?」
「はい。昨日偶然会って、お二人の事を話したら会ってみたいって。勿論、お二人が迷惑なら断りします」
二人は目を合わせてふっと笑った。
「佐伯さんの友達なら俺らは構わないよ」
「そうだ。しかもちょっと気になるしな。佐伯の友達。その子はお前の事、よく知っているんだろ?」