【完】桜色の君を抱きしめたい
『やった!じゃあ明日会えるんだね。ねぇねぇ、会う前にさ、そのイケメン二人の名前を教えて。事前に分かっていた方が話しやすいしさ』
なっちゃんに明日お二人に会える事を電話で伝えています。なっちゃんとのお電話は久々です。
「お二人は兄弟なんですけど、お兄さんの凪先輩は優しくて人思いで、弟の貴斗先輩はスポーツが得意で、困っている人をほっとけない感じです」
『なるほどなるほど。夢花がそこまで人を観察しているなんて、よっぽどその兄弟と親しくなっているんだね』
「はい!私の事を理解して、優しく接してくれる、素敵な方々です...!」
『ほほう。これで益々明日が楽しみになったよ』
「それではまた明日。おやすみなさい」