【完】桜色の君を抱きしめたい
次の日の放課後。校門の前でなっちゃんを待っていますが、一向に来ません。

「どうしたんでしょう?なっちゃんが時間に遅れるなんて....」

「待ち合わせの時間から二十分遅れているな」

「ん?佐伯さん、あれ...」

凪先輩が指を指した方を見てみると、勢いよく走ってくるなっちゃんが見えました。って、止まる気配全然ありません...!

「かーくーごー!」

「おいおいマジかよ!?」

「な、なっちゃん!?」

夏芽は貴斗先輩に向かって、突進しそうです!

「貴斗危ない...!!」

「夢花の仇ー!」

「なっちゃんストップです!」

夢花の声で突進寸前で止まった夏芽。貴斗は勢いにやられて地面に尻もちをついた。

「危なかったぁ....」
< 68 / 208 >

この作品をシェア

pagetop