【完】桜色の君を抱きしめたい
「貴斗先輩...」

「ほら、早く乗れ」

貴斗先輩の上着を着て、おぶさり、雨宿り出来る場所に向かいました。



「ここで止むまで待とう。今先生に連絡する。...ちっ、さっきの雷で圏外になっている」

「そんな....。ごめんなさい。私のせいで貴斗先輩に迷惑をかけて....」

対人恐怖症の事や、クラスの女の子とのトラブルでも迷惑かけているのに、また迷惑をかけてしまいました。私、最低です....。

ポン

貴斗は夢花の頭の上に手を置いた。

「別に迷惑とは思ってないぞ。むしろ楽しんでいる。お前も居ることを......」

「どうしてですか?少しは嫌だなっとか、ウザイとか思わないんですか?貴斗先輩は優しすぎます。凪先輩と同じです......」
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