【完】桜色の君を抱きしめたい

「ひっく...うぅ....。大丈夫です。一人にしてください....」

イケメンさんごめんなさい。あなたの優しさは伝わりました。けど、見られるのは私にとって恐怖そのものなんです。

「一人に出来ないよ。それに泣いている女の子をほっとけない」

「だけど....。ん？それ...」

夢花は男性が持っている本を指さした。

「これ？君、この本知ってるの？」

「はい！私の一番好きな本なんです。主人公の女の子がある日、ささないな事で友達とケンカして、泣いて帰っている途中、大切にしていた星の砂の瓶を川に落としてしまうんです。それを必死に探していると、ケンカした友達が探すのを手伝ってくれて、二人で何時間もかかってようやく星の砂の瓶を見つけて、それがきっかけで仲直りする話なんです...！まさに友情と感動の物語！こんな素敵なお話し他にありません！」