[続]小さな恋物語
-佑希-




さっきの男の子どっかで会った気がする。


あたしは昔の記憶を思い出そうと頭をフル回転させる。


だけど彼、『白石 智流』って名前はなかなか出てこない。思い出せない。


それよりも自分じゃない誰かわからない声が頭に響く。


『まだ思い出すな。思い出さなくなっていい』


頭に響いてこれ以上は考えてはいけない気がしていた。



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