[続]小さな恋物語
第2章 忘れ人
俺は腹立たしい気持ちのまま学校に行き、教室に入った。
そして自分の席に着いた。
「智流。今日、機嫌悪くない?」
そう言って一人の男子生徒が俺に近づいてきた。
「あぁ。幸一か」
佐藤 幸一(サトウ コウイチ)。
今年の4月に同じクラスになって出席番号が前後だったのを機会に仲良くなった友達だ。
「俺が機嫌悪そう? そんなことないと思うけど…」
俺がそう答えると幸一は眉間にしわをよせ、そのしわを指さしながら、
「でも、ここにしわが寄ってる」
冷静に答える幸一に一瞬笑いそうになる。
こいつはいつもそうだ。いつも冷静で俺の熱を冷ましてくれる。
たまにこいつのことが羨ましく思うことがある。
俺にはない冷静さを持ってるから。
「心配してくれてありがとな」
ニカッと笑顔で言うと幸一も安心そうな顔をした。
そして自分の席に着いた。
「智流。今日、機嫌悪くない?」
そう言って一人の男子生徒が俺に近づいてきた。
「あぁ。幸一か」
佐藤 幸一(サトウ コウイチ)。
今年の4月に同じクラスになって出席番号が前後だったのを機会に仲良くなった友達だ。
「俺が機嫌悪そう? そんなことないと思うけど…」
俺がそう答えると幸一は眉間にしわをよせ、そのしわを指さしながら、
「でも、ここにしわが寄ってる」
冷静に答える幸一に一瞬笑いそうになる。
こいつはいつもそうだ。いつも冷静で俺の熱を冷ましてくれる。
たまにこいつのことが羨ましく思うことがある。
俺にはない冷静さを持ってるから。
「心配してくれてありがとな」
ニカッと笑顔で言うと幸一も安心そうな顔をした。