[続]小さな恋物語
-佑希-



「うわー。風が気持ちいい」


崇の提案であたし達は屋上に来ていた。


昔、通ってた学校には屋上に入れなかったから新鮮だった。


まあ、あんまり記憶がないけどね。


「俺、ちょっと亜依に用事あるから」


そういって、崇は亜依と二人で屋上の隅に行ってしまった。


なんの話だろう?


「佑希…」


「はい?」


急に名前を呼ばれて後ろを振り向くとそこには白石君がいた。


今、もっとも会いたくない人物…


それが白石君だった。



あたしの記憶を乱すから嫌だったんだ。




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