[続]小さな恋物語
「ただいま」


佑希はそう言いながら家に入っていた。


俺らも同じように家に入っていく。
もちろん、佑希とは違って「お邪魔します」って言いながらだけどね。



「佑希。おかえり」


そう言いながら佑希の母親がリビングから顔を出す。


「あら! 亜依ちゃんに崇君。それに智流君じゃない」


俺はおまけかい。そう心の中でつっこんだ。


「ご無沙汰してます」


崇はそういって佑希母にお辞儀をする。

俺と亜依ちゃんも慌てて崇と同じようにお辞儀をした。


「そんな固くならなくていいのに」


フフッて笑いながら佑希母はリビングに戻っていった。




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